こんにちは、木更津市の歯科医院のきさらづ歯科クリニックです。
3月8日は「国際女性デー」。イタリアではこの日を「ミモザの日」と呼び、大切な女性にミモザの花を贈る風習があるそうです。女性の生き方や健康に思いを寄せるこの日に、「女性特有の歯周病」についてのお話です。
歯周病は性別を問わず発症する病気ですが、女性はホルモンバランスの変化によって歯周病のリスクが高まることが知られています。特に、思春期・妊娠期・更年期といったライフステージごとに、歯ぐきの炎症や歯周病が悪化しやすくなります。
1. 女性ホルモンと歯周病の関係
エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンは、歯ぐき(歯肉)の血流や炎症反応に影響を与えます。そのため、ホルモンバランスが変化するタイミングで、歯ぐきの腫れや出血が起こりやすくなるのです。
ホルモンバランスの変化による歯周病リスクが高まる時期
ライフステージ | 特徴と歯周病への影響 |
---|---|
思春期 | ホルモンの増加により、歯ぐきが敏感になり、歯肉炎を起こしやすくなる。 |
妊娠期 | 「妊娠性歯肉炎」が発症しやすく、歯ぐきが腫れたり出血しやすくなる。 |
更年期 | エストロゲンの減少により、歯ぐきが痩せたり、歯周病が進行しやすくなる。 |
閉経後 | 口の乾燥(ドライマウス)が進み、細菌が繁殖しやすくなる。 |
2. 女性ならではの歯周病リスクに備えるには?
✔️唾液の分泌を促すため、よく噛んで食べる
✔️フロスや歯間ブラシを活用する
✔️甘い飲食物を控え、バランスの取れた食生活を心がける
✔️つわりで歯磨きが難しい場合は、うがいで口の中を清潔にする
✔️「骨粗しょう症」と歯周病は関連があるため、カルシウム摂取を意識
✔️義歯(入れ歯)の人は、毎日清潔に保つ
✔️口の乾燥を防ぐために、こまめに水分補給
✔️歯科医院での定期的なクリーニングを受ける
女性はライフステージごとに体の変化があり、その影響が歯ぐきにも現れます。自分の身体のサインを見逃さず、早めのケアを心がけましょう!
まとめ
✅ 女性ホルモンの変化は歯周病リスクを高める
✅ 思春期・妊娠期・更年期・閉経後で歯ぐきの状態が変わる
将来の健康のためにも、今からしっかり予防を始めましょう。