フレイルとは?
最近、「フレイル」という言葉を耳にする機会が増えています。
**フレイル(frailty)**とは、加齢に伴って心身の活力(筋力や認知機能、社会性など)が低下し、健康障害や介護が必要になる一歩手前の状態を指します。
元気な状態と要介護状態の中間に位置するもので、適切な予防や支援により、回復が可能なのが特徴です。
フレイルの主な特徴
-
筋力低下(サルコペニア)
-
疲れやすい
-
体重減少
-
活動量の低下
-
認知機能の低下
この状態を放置すると、転倒や骨折、認知症、要介護状態につながるリスクが高くなるため、早めの気づきと対応が大切です。
オーラルフレイルとは?
オーラルフレイルは、フレイルの中でも特に「口腔機能の衰え」を指します。
簡単に言うと「お口のささいな衰えが全身のフレイルに繋がる」という考え方です。
オーラルフレイルの具体例
-
食べこぼしが増える
-
硬いものが噛みにくくなる
-
滑舌が悪くなる
-
むせやすくなる
-
口の乾燥
こうした小さな変化を放置すると、食事量や栄養が減り、体重や筋力の低下、さらには社会参加の減少にも繋がります。
予防・改善のポイント
オーラルフレイルは早期発見とケアが重要です。
-
定期的に歯科検診を受ける
-
よく噛む習慣をつける
-
お口の体操(パタカラ体操など)を行う
-
バランスの良い食事を心がける
-
会話や人との交流を増やす
「まだ大丈夫」と思わず、日頃から意識することで健康寿命を延ばすことができます。
まとめ
フレイルは年齢を重ねれば誰にでも起こりうるものですが、早めの気づきと適切な対策で改善が可能です。
オーラルフレイルも小さな変化から始まるため、日頃の観察とケアを大切にしましょう。